MEDISPURT
TOP

/

活用事例一覧

/

毛包幹細胞の力で、脱毛症の未来を書き換える。──「髪に悩まない社会」を目指す、イーダーム様の挑戦

  • 医薬品

  • 非臨床試験

毛包幹細胞の力で、脱毛症の未来を書き換える。──「髪に悩まない社会」を目指す、イーダーム様の挑戦

インタビュアー

代表取締役社長 金子 健彦 様

取締役 安藤 信裕 様

研究開発部長 博士(理学) 室山 優子 様

「髪を失うことが怖くない、当たり前の毎日」に向けて


毛包幹細胞の不安定化を防ぎ、脱毛を根本から食い止める革新的な治療薬「EAD1662」の開発で注目を集める創薬ベンチャー、株式会社イーダーム。円形脱毛症というアンメット・メディカル・ニーズに対し、世界初のメカニズムによるアプローチで実用化を目指しています。

このプロジェクトを牽引するのが、代表取締役社長の金子様、取締役の安藤様、そして創業時より支える室山様です。トップ研究者のシーズをいかに社会へ届けるのか。その情熱と、xCAREとの関わりについて伺いました。

▲左から室山様、金子様、安藤様

卓越した研究成果を、論文の先にある「社会」へ


──まずは、イーダームが取り組んでいる事業と、開発中の「EAD1662」について教えてください。

金子様:当社は2017年に創業したベンチャーで、東京医科歯科大学(現・東大医科学研究所)の西村栄美先生が発見されたシーズを元にしています。西村先生は幹細胞研究の世界的なエキスパートで、毛包幹細胞の維持における17型コラーゲンの役割や、脱毛症の発症機序などを解明し、それらの成果はトップジャーナルに掲載されてきました。開発中の「EAD1662」は、この毛包幹細胞を安定化させ、毛が抜けるのを防ぐことを目指した物質です。

安藤様:私は皮膚科学の研究者として、2002年に西村先生が色素幹細胞を発見された論文に深く感動した一人です。
この研究によって、色素幹細胞の維持が白髪予防や改善に重要であるという視点が広く共有されるようになったと感じています。この研究は白髪研究にとどまらず、毛包幹細胞研究全体の進展にも大きな影響を与えたと感じています。これまでの治療薬は副作用が懸念されるものもありましたが、「EAD1662」はストレスを受けている細胞に作用し、幹細胞を保護しながら治療できる点が強みだと考えています。

──皆さんがこのプロジェクトに参画された「原動力」は何だったのでしょうか?

室山様:私は西村先生がボストンに留学されていた頃にお会いしてからの付き合いになります。西村先生はとにかく研究者としての集中力が凄まじい一方で、常に遠く未来のビジョンを見据えています。「最先端の研究成果を論文発表するだけでなく、社会に還元して多くの人を救う」という西村先生の強くまっすぐなミッションに感銘を受け、そして「この人がやると言ったら絶対やる」という確信が、創業時から参画した理由です。 

金子様:私は再生医療ベンチャーなどで事業立ち上げの楽しさを経験してきましたが、イーダームのモデルは非常にユニークです。重症患者を救う医薬品の開発を行う一方で、幹細胞を守る医薬部外品の事業化も進める。社会保険料に負担をかけない形でイノベーションを起こす方向性に惹かれ、参画を決めました。


「瞬間最大風速」の支援──実務まで完遂するプロの伴走

──PMDA(医薬品医療機器総合機構)への薬事相談資料の作成にあたり、xCAREがサポートをさせていただきました。当時の具体的な課題は何でしたか?

金子様: 公的資金(AMED橋渡し研究等)の申請期限が迫る中、PMDAの薬事相談を期限内に完了させる必要がありました。しかし、PMDA側から「資料搬入を前倒ししてほしい」という要請が入り、スケジュールが極めてタイトになったんです。当時はイーダームのメンバーが多忙で、社内に薬事の実務を担える人間もいない。単なるアドバイザーではなく、実際に手を動かしてPMDAに提出できるレベルの資料一式を書き上げ、照会事項への回答まで完遂してくれる実務人材が必須でした。

安藤様:課題や方向性を示してくれるパートナーは多く存在しますが、実行レベルまで責任を持って支援いただける存在は決して多くありません。その意味で、戦略だけでなく実務まで一貫して伴走いただける点に、大きな信頼を感じました。

──実際にアサインされたエキスパートの動きはいかがでしたか?

室山様:  私がベースとなる資料を作成し、そこにエキスパートの方が圧倒的なスピード感で専門的な手を入れていく。週末の金曜夜に「間に合わないかもしれない」と電話した際も、「今あるものを送ってください、そこから直しましょう」と即座に動いてくださいました。 単に文章を直すだけでなく、PMDAの意図を汲んだ論理構成への修正や、豊富なご経験に基づく細やかなコメントなど、その熱量とクオリティに感銘を受けました。資料のやり取りだけで「この人は本気でやってくれている」と伝わってくる。あれはまさに、プロジェクトを一気に加速させ、チームに瞬間最大風速とも言える勢いをもたらすご貢献でした。

▲イーダームの皆様の熱意に圧倒されました!

脱毛に悩むすべての人のために、次のステージへ


──今後の展望についてお聞かせください。

金子様:医薬部外品と医薬品の両方をしっかりと商品化し、患者さんに届けることです。日本で継続可能なビジネスモデルを確立したベンチャーの成功事例となれるよう、突き進んでいきたいですね。

安藤様:円形脱毛症は若年者を中心に罹患率も2%程度と高く、重症化して永久脱毛に至るケースもあるため、精神的な苦痛や社会的損失は非常に大きいというデータもあります。軽度から重度まで、悩みを抱える方々の問題を解決していきたいという強い思いがあります。

──最後に、今後に向けて一言お願いします。

室山様:西村先生の素晴らしい研究成果を、実際に社会に還元するところまで持っていくのが私たちの役割だと思っています。

金子様:今回、現場で一緒に熱量を持って動いてくれる専門家の方々の力は、本当に必要なものだと感じました。これからも、困っている患者さんたちに一日も早く製品を届けられるよう、全力を注いでいきたいと思います。


課題と支援のまとめ

課題

PMDA RS戦略相談に向けた資料作成において、アドバイスだけでなく「実務(手を動かす作業)」まで遂行できる専門人材が急務だった。また、提出時期の前倒しという緊急事態に対応できる迅速性が求められていた。

支援内容

期間

① PMDA RS戦略相談申請資料のレビュー・実務支援

2025年11月〜

② 非臨床安全性・薬物動態・第1相試験デザインの立案支援

随時

③ PMDA照会事項への回答案レビューと精度向上

随時

④ 米国FDA規制に照らした戦略コンサルティング

随時

エキスパート紹介

A氏

30年以上にわたり、非臨床から臨床開発、そして薬事の責任者として医薬品開発の全工程を牽引。20年間の非臨床研究開発では毒性・安全性薬理のスペシャリストとして基盤を築き、その後6年間は臨床薬理の立場で治験推進および承認申請を完遂。米国でのFIH(ヒト初回投与)試験におけるClinical Project Managerとしてグローバル開発を主導した実績を持つ。直近4年間は薬事部長として、開発戦略の策定から当局交渉に至るまで、薬事の全責任を担いプロジェクトの出口戦略を統括している。

すぐにわかる!
xCAREサービス資料3点セット

サービスの詳細や料金、実際の登録エキスパートについてまとめた資料になります。

よくあるご質問

「xCAREでご支援可能か」を、
1分で自動診断させていただきます。

「xCAREでご支援可能か」を、1分で自動診断させていただきます。

xCARE(クロスケア)のご利用に関するご相談、見積もりのご依頼、トライアルを受け付けています。下記ボタンよりご意向に合わせて選択してください。

まずは対応可能か診断してみる

メールで問い合わせる